ヒト感!!

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「やさしさ」は働く人を変える? 〜ホテルアソシア名古屋ターミナル 柴田秋雄さんに学ぶ

強くなければ生きていけない
優しくなければ生きる資格がない

有名なこの台詞*1を語ったのは、レイモンド・チャンドラーの小説に登場する私立探偵フィリップ・マーロウだが、本エントリでは台詞の後半にある「やさしさ」に注目してみたい。

「なぜ、やさしさを持てばうまくいくのか」ホテルアソシア名古屋ターミナルで起きたこと

2010年9月末、駅前ビル再開発のため惜しまれつつも閉館したのが、ホテルアソシア名古屋ターミナル。

名古屋にお住まいの方は「真心ホテルNo.1」としてご存知かもしれない。また、昨年11月にフジテレビ「奇跡体験!アンビリーバボー」でも再現ドラマが放送されたため、記憶されている方も多いのでは?

先日、このホテルの総支配人だった柴田秋雄さんの著書『日本でいちばん幸せな社員をつくる!』を読んだ。サブタイトルは「”やさしさ”を大切にしたら、人も組織も生まれ変わった」。


このホテルで、いったい何が起きたのか???

*1:原文は「If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.」

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「数年後に受けると変わるのか?」 ストレングスファインダーで34資質全順位を公開して分かったこと

『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』&『ストレングス・リーダーシップ』

過去にこのブログでも何回か取り上げた「ストレングスファインダー(StrengthsFinder)」という 強みのもと(資質)を調べる診断ツール。 全世界ですでに 1,400万人以上が受けているそうだ*1

www.gallupstrengthscenter.com

ストレングスファインダー(StrengthsFinder)

自身の資質 上位5つを知る

ストレングスファインダー診断を実施すると、34個の資質のなかから、その人の上位5つの順位を教えてくれる。

『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』や『ストレングス・リーダーシップ』などの書籍を購入すると1回診断できるIDが本についてくるので、TOP5の資質(≒強み)をブログに書いている人も多い。


(なんと、累計37万部突破したみたい)


34の資質、すべての順位を知る方法

一方、Gallup社のサイトで追加料金を払うと、資質34個についてすべての順位を知ることもできる。

Gallupサイトでの診断方法

https://www.gallupstrengthscenter.com/Purchase/ja-JP/Index


以前から気になっていたものの、つい最近 はぎ たかしさんが34資質順位をブログに書いておられたのを読み、僕も調べることにした。

tak-h.com



当初、新規に診断(3回目!?)しようと思ったのだが、何度やっても大きくは変わらないと本に書かれていたことを思い出し、今回は2008年に実施した結果をフルで確認する形(「完全なプロファイルの購入」)をとった。


結果はこんな感じ(↓)。

*1:Gallupサイトによれば、2016/6/18現在 14,187,893人!

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『荘子』内篇で出逢った、言葉のごちそう 7選

課題図書『荘子 I』とマインドマップ

2ヶ月ぶりに参加した読書会「人間塾」で、感じたこと、考えたこと。1週間たって改めて整理しておきたい。
(写真は、課題図書と読書会で描いたマインドマップ)

人間塾in東京 『荘子 I』に学ぶ読書会

参加したのは「こくちーずプロ - 無料で使えるイベント・セミナーの告知・集客サービス 」。

中国、戦国時代の思想家 荘子(そうし)こと荘周(以下、荘周)が書き記したとされる『荘子』(そうじ)*1。全33篇のうち、内篇7つと外篇10を収めた『荘子(1)』(中公クラシックス)が読書会の課題図書だった。

万物斉同の境地

荘子の教えとして、一番にでてくるのは「万物斉同」(ばんぶつせいどう)というキーワードである。訳者・森三樹三郎さんの解説にはこんな風に記述されている。

万物斉同の立場をもっともわかりやすく説明しているおは、この毛嬙(もうしょう)、麗姫(りき)の話である。このふたりは人間に対してだけ美人として現れるのであり、人間以外の動物に対しては、美としての価値をもたない。同様に、是非善悪などの価値も、人間に対してだけ存在するものであり、その意味で相対的なものである。もし人間という限定された立場を離れるならば、これらの価値の差別はたちまち消失し、そこには美醜もなく善悪もない、絶対の世界が現れる。これが万物斉同の境地である。(p61)


是非、美醜、善悪などの対立は人間の主観が生みだしたものであり、万物斉同の境地とは、「何ものにもとらわれない立場」をいう、と p.71 でも解説されている。

(余談)オバマ大統領の広島でのスピーチ

「何ごとにもとらわれない心」、「是非善悪を越えた境地」という記述から、読書会前日にオバマ大統領がおこなった広島でのスピーチを思い浮かべた参加者も多かった。このタイミングで『荘子』をみなで読めたのも、何かのご縁かも。

『荘子』内篇から7つのキーワード

話を『荘子』に戻そう。

物語や会話を多く含むため人名が多く、ときには孔子や儒教の教えを批判する場面もでてきた『荘子』。読書会では「読みづらかった」「受け入れられなかった」という意見を何人もから聞いた。僕は、根が単純なのかすでに枯れているのか、けっこう素直に腹に落ちてきた(翻訳者・森 三樹三郎さんの解説にずいぶん助けられ、翻弄もされたけど。笑)

特に、荘周本人が書いたと言われる内篇には、心に響くキーワードが多くあった。そのなかから7つを以下に挙げた。

*1:人物名は「そうし」、書物名は「そうじ」。読み方が違うらしい。

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『ソーシャルデザイン』読書会2つで感じた「グッドアイデア」のチカラ


「未来はもっと素敵だと思いますか?」
「自分の手で、未来をもっと素敵にできると思いますか?」


これら2つの問いは、書籍『ソーシャルデザイン』の冒頭で、グリーンズ編集長(当時)の兼松佳宏さんから僕ら読者へと向けられたものだ。

『ソーシャルデザイン』のオンライン&リアル読書会

2016年4月には、本書『ソーシャルデザイン』を課題図書として2つの読書会を開催した。

オンライン読書会(4月1日〜30日開催)

2014年10月から偶数月に開催している【CMC読書会】は、Facebookグループ上で1ヶ月かけてディスカッションするオンライン読書会。2016年4月はこんな形で実施した。

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ここには、「なにもない」があります。

テレビ東京「カンブリア宮殿」の4月21日放送回を観た。


この日のゲストは、根っからの鉄道ファンを公言する 鳥塚 亮(とりづか・あきら)さん。千葉県にある いすみ鉄道の社長だ。



地元の人に愛される いすみ鉄道

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